初心者がのぼりを考えると、どうしてもアレコレ表現を詰め込みたくなります。
しかしのぼりは、簡単明瞭であることが何より大事。
ポイントをお話ししましょう。
◇限られたスペースのキャッチコピー!
のぼりは限られた表現スペースしかなく、しかも縦長で風になびく媒体という独特の様式です。
日本独自のものとして発展してきました。
限られたスペースしかないので「訴求したい内容を極端に絞り込む」というのが第一のポイントです。
たとえば洋食店なら『新感覚!オリジナルカレー新発売!』、『激辛新作メニュー登場!』など、訴求すべき内容をワンフレーズで表現できるようにすべきです。
◇あおりコピーで客の心をつかんで入店!
次に考えるべきは“あおり文句”と言って、『この秋限定!』、『毎日先着10名様!』など、のぼりを見た客の心をあおって入店に結びつけるコピーです。
ワンフレーズのキャッチコピーとあおりのコピーができたら、あとは写真やイラストをどうするかです。
メニューの写真やイラストなら、大胆な扱いで、バックは目立つ色彩を優先しましょう。
かなり派手なのぼりでも、できあがりは想像していたほど目立ちません。
◇のぼりは風にハタメクので、目立つ代わりに文字や写真は切れ切れの状態で目に映ります。
そこまで計算しておきましょう。
のぼりをデザインしている時点では派手に思っても、実際に店頭に立ててみると、歯がゆくなるほど目立たない現実にガックリすることがあります。
訴求内容を絞って大胆にという忠告はそのためです。
単純明快な一発表現であること、それが目に留まるのぼりを制作する上での大前提です。